短歌結社ネガティヴ活動記録(乱世編・その3)

Toisu! 山本左足です。
今日はポリシックスを聞きながら更新してるわけです。「トイス!」はポリシックスのハヤシが考案した挨拶。
ライブの掛け合いなんかでも使われるので、覚えておくといざという時(どんな時かは知りませんが)役に立つかもしれませんよ。

さて。今回は乱世編第三回。
ぼくにポリシックスの素晴らしさと「トイス!」の正しい使い方を教えてくれた男、吉澤克彦の話です(結局ぼくの音楽知識は全部彼からの受け売りだ・・・)。
後編のつもりでしたが中編になりました(涙) とんでもなく長い上にまたもや中途半端なので要注意です。

さて。
一応前回のあらすじ。

吉澤克彦は電波塔フェチである。

では、つづき。

最近は、都会の暮らしに疲れた人たちが、田舎に憧れて移住したりするという話を聞いた。
はっきり言って、おすすめ出来ない。
不便だからとかいう事ではなく、もっと本質的に、都会で育った人は田舎暮らしに慣れないと思う。というか、地元の人たちが受け入れてくれるかどうか怪しい。

みんな結構誤解しているけれど、別に、田舎の人のほうが都会の人より親切だとか、人情味があるとかいう事は無い。
むしろ、よそ者には凄く冷たいと思う(特に北のほうの田舎は)。
考えてみれば当たり前の話で、田舎の人が親切なのはみんな顔見知りだからだ。
都会で育った人には想像もつかないだろうが、例えば、ドコソコの家の次男が大学受験に失敗して今はアソコの板金工場で働いてるだの、その板金工場の長男のダレソレ君はナントカいう店のホステスに入れ込んで家庭が崩壊の危機だ、娘が高校受験なのに、だのと、親戚でもなんでもないご家庭の事情まで熟知しているのが当たり前なのである。
家に鍵を掛ける必要が無い?そりゃそうだ。滅多なことをすればすぐさま村中の話題である。
先祖代々同じ土地に住んでいて、誰もが生まれた時からの顔馴染み。共通項が多いからこそ優しくしてくれる。
田舎の人間が親切にするのは「よそ者」にではない。あくまで「仲間」に対しての話で、その「仲間」という意識の働く範囲が少し広いというだけだ。よそ者には、むしろ冷淡です。

前置きが長くなり過ぎた。

吉澤は、勿論、よそ者では無いのだけれど、上に書いたような田舎者同士の横のつながりみたいな事に興味がない・・・というより、はっきりとそれを嫌う男である。
独立自尊の人なのだ。
つまり、よそ者じゃなくてはみ出し者。
そして、そういう人にも田舎者は冷たい。
ちなみにぼくは能力的に劣っていただけの、愚鈍な落ちこぼれ。
もちろん周りは冷たかった。
吉澤とぼくとが意気投合したのは、はみ出し者と落ちこぼれ、共に周囲に馴染めない人間だったからなのだろう。

吉澤は地元の高校に進学した。
当時はまだヤンキー文化の色濃く残る頃で、彼のような周囲に迎合しない男が、あんな環境で良く生き延びたものだと思う。

彼はいわゆるインテリでは無いものの(かつてぼくは彼に「小説って面白いの?」と質問されたことがある。「モノによる」と答えたと思う)、好きなことに対する専門知識とこだわりは他の追随を許さない。

卒業後はその専門知識を生かした仕事にでも就くかと思いきや、そんな事もなく、青森県八戸市の印刷会社に就職した。

そして、吉澤はそこで大きな挫折を味わう・・・のだが、さすがに長すぎるので今回はここまでね。本当はここからをメインで書く予定だったのになあ。どうしてこうなる・・・。
(その4につづく)
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