自選30首

2013年も最後の一日。いかがお過ごしでしょう。ぼくはいつも通りダメダメですよ。

さて。ふと思い立って、これまで作った短歌の中からお気に入りを30首を選んでみました。

何はともあれ、読んでもらえれば幸いです。ではでは。

楽しくて役に立たないものがいい例えばスーパーボールのような

不採用通知で折った飛行機が春の空へと消えて夕暮れ

履歴書は白紙のままで鶴になる 折るという字は祈るに似てる

「霊長類ヒト科」の看板ぶら下げて見物されに行く動物園

鮮やかな現実逃避 坂道を転がり落ちていく青林檎

俺以外全人類が間違っていると信じている夜明け前

泣いている人よりむしろ泣いてない人に理由を尋ねたくなる

さよならをちゃんと言わなきゃ永遠に春にならないような気がする

青春を無駄にするなと言うけれど無駄じゃなければ青春じゃない

マリオよりクッパみたいに強引に君をさらえる人になりたい

大切なことは一つも言わせずに海が夕陽を飲みこんでいく

君に会う前と後とで変化した心拍数のグラフが図2です

点aと点bを結ぶ直線を引いて今すぐ会いに行け馬鹿

この顔にピンときたなら110番キュンときたならそれはもう恋

さよならに続く道だと知りながら開くしかない扉もあった

潮風が雲になるからこの町の雨は涙と似た味がする

トラクターの速度で進む一日がいまのんびりと暮れゆくところ

はつ夏の風を遮るこの重い眼鏡を外せば見えてくる海

好きだったとこから嫌いになってゆくその寂しそうな笑顔だとか

「現実が通過するので気が狂う一歩手前でお待ちください」

窓を見た。窓の向こうの雨を見た。雨の向こうに立つ君を見た。

トイレではきっと誰もがいつもより少し真面目な顔をしている

僕たちの遠い祖先を眠らせてしずかに雨が降る三畳紀

週末にほどいたものを締め直せ急げよ!月曜日に見つかるぞ

水の無い星にうまれた生き物のように涙を流さずに泣く

こんなとき手を伸ばしたらおっぱいが揉める世界であればいいのに

手加減をやめたらきっと壊れるか壊すかしかない愛なのだろう

人偏の漢字すべてに人偏をひとつ書き足す 恋をしている

「もしかして:変わりたい」ってGoogleが聞いてくるけど、帰りたいだけ

全米が泣くほどじゃない恋が今滞りなく終わったところ



以上です。ぼくは無類の自作好きなので(笑)、気に入っている歌は他にも無数にあるのですが。

本当は、今年作った中から自選10首をやろうと思っていたのですが、急に思いつきでオールタイムベストをやりたくなった。小一時間ていどで選んだので、忘れている歌もいろいろありそうですが。

「オイラ(アタイ)はこの歌が好きなのに!何故入ってない!」というような歌があれば教えてもらえると嬉しいです。では、おやすみなさい。よいお年を!
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100:止(山本左足)

止めようとして止まるなら最初から走り出さない恋だったろう

099:文(山本左足)

「文才があるね」と俺に言う人はみんな俺より文才がある

098:濁(山本左足)

「じんせい」という字に既に濁点が付いていること そういうことだ

097:証(山本左足)

誰からも愛されないということを証明するために生きている

096:季節(山本左足)

青春を引きずったままなんだろう季節が何度冬になっても

095:例(山本左足)

「例えば」と言ってはみたが適切な例えが全然浮かんでこない

094:衆(山本左足)

一生に一度は言ってみたい台詞第122位「皆の衆」

093:ドア(山本左足)

目についたドアというドアを片っ端からノックしてまわりたくなる夜だ

092:局(山本左足)

局面がどうであろうと王手する幼い恋であったと思う

091:鯨(山本左足)

給食に鯨の肉が出ることはこの先二度と無いのだろうか

題詠ブログ2013無念の途中棄権!

そんなこんなで山本左足です。

わりと意気込んで参加した題詠2013ですが、見事に途中棄権とあいなりました(笑)

最終日の11/30に40首作って、なんとか間に合うつもりだったのですが、ブログの更新回数に制限(1日30回まで)があることを知らなくて、結局、短歌はあるのにトラックバックできない、という悲しい結末を迎えてしまいました。

時間切れ失格!…まあ、最終日まで何もしなかったぼくが悪いんですが(苦笑)

短歌は既に作ってあるので、折角だし、あと10首引き続き更新しときますね。気が向いたら見てくださいな。では。