積雪

「東京の積雪二十センチ」といふけれど東京のどこが二十センチか 奥村晃作

おばんです。

今日は一日中雪降り。仕事探しがライフワークと化しているので、新年初ハロワと洒落込んできたのですが、みぞれ混じりの雪が間断なく降り続けているし風も強いし道路もびちゃびちゃだし仕事も見つからないしで散々な一日でした。もう嫌。

今日は首都圏でも積雪7センチ?とかで、交通機関にも影響が出て大変だったようです。ずっと東北で暮らしているとついつい「たった7センチで」等と言ってしまいそうになりますが、普段めったに雪が積もらない地域と、きちんと備えのしてあるこちらとでは、一概に比較できませんね。

ただ、積雪のたびに交通機関が遅れたりする状態だと、そこにプラスして大きな地震が来たりしたらパニックになっちゃうだろうな、とちょっと心配になります。滅多にない積雪対策に割ける予算なんか無いのかもしれないけれど、毎回毎回雪が降るたびに同じような大騒ぎをしているんだから、もうちょっと何とかしたらいいのに、と思わないでもありません。

今日の短歌は奥村晃作のあまりにも有名な一首。普通なら何も思わず聞き流してしまう情報に対して「どこが」とつっこみを入れる、その集中力。小池光が「局所主義」と呼んだこの集中力が奥村作品の特徴で、それが、他の誰にも真似できない異様な迫力を与えているのだ、と思います。俺が今さら言うまでもないことですが(笑)

ボールペンはミツビシがよくミツビシのボールペン買ひに文具店に行く

単にミツビシのボールペンが好きだ、というだけの歌なんですが、ミツビシへの執着の強さがやはり異様な迫力を与えています。

次々に走り過ぎ行く自動車の運転する人みな前を向く

道路脇に立って、次々走り去る自動車をじっと観察し、「あの運転手も前を向いている。あの運転手も前を向いている」と呟いて…いたりはさすがにしないでしょうが、そういう情景を思い浮かべてしまうような、常軌を逸した視点。目の前にあるものだけに全力で集中するあまり、常識も道理も存在しなくなる、おそろしい世界。

そんな異様な世界観と、平明でユーモラスな文体との組み合わせが奥村作品の魅力だと思います。まあ、俺が今さら言うまでもないことなんですが(大事なことなんで二回)

あ、今日の短歌は三首とも穂村弘『短歌という爆弾』(小学館)からの孫引きです。初出に関しては、二首目は『鴇色の足』、三首目は『三齢幼虫』だということは、また別のアンソロジー本をチェックして分かったのですが、肝心の掲出歌が分かりませんでした(恥)

では、また。明日も盛岡は一日中雪の予報です。首都圏の雪は峠を越えたということですが、引き続き防寒、また転倒への対策も気をつけてください。

明日は久々に会社に行く日です。そろそろ社会復帰しなきゃ。では、おやすみなさい。
スポンサーサイト