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うたらばブログパーツ短歌

暇を持て余すあまり更新をサボってぼんやりしているうちに、いつの間にか冬ですね。

まったく、誰に断ってこんなに寒いのか。ぼくは許可した覚えが無いというのに。

というわけでうたらばブログパーツに投稿した短歌のまとめ、今回は二回分なのです。量が多いので適当に読み飛ばしてください。もう少しまめに更新するようにしないとなあ。

やる気が出ないのも、みんな冬のせいだ・・・。

ではいきましょう。テーマは「細」

置き去りにされたビニール傘の柄が日々痩せ細る秋のゆうぐれ

これは武器 闘争の意思 鉛筆をひたすら鋭く鋭く削る

あの人の左手首に刻まれた傷と似ているきれいな月だ

生きていこうどんなに心細くても北極星を指差しながら

青空を真っ二つにして延びてゆく飛行機雲よどこまでもゆけ

薄氷を突く少年の目に宿るその手の傘より鋭い光

天国がもし本当にあるのなら今ここに降りてこい蜘蛛の糸

苛立ちの捌け口として一玉のキャベツ丸ごと千切りにする

指差している物よりもその細い指先ばかり見詰めてしまう

釣糸が切れた時には素手でとるそれも無理なら一緒に泳ぐ


以上十首。「指差して~」を採用してもらいました。

ちなみに採用歌は締め切り当日に出したものですが、実はこの十首のなかでは結構早いうちに出来ていた歌だったりします。

「指」という字が二回出てくるのが気になって、どちらかを仮名にひらいたほうが良いんじゃないかと思ってみたり、「見詰めて」をやっぱり仮名にひらいてみたり。「物」をなにか具体的なものにするべきか、いや主体はその「物」が何なのかなど気にしていないわけだから「物」は「物」でいいのだ、とかとか。

ぐちゃぐちゃ考えたあげく、結局最初のかたちのままで投稿、無事採用となりました。推敲って難しいよね。

さてつづき。テーマは「味」

一口ですぐに毒だと分かるのは実はそれほど怖くないもの

下手な絵と分かってるから「味がある」なんて言葉で誤魔化さないで

甘酸っぱい恋なんてしたことがない辛い恋なら何度かあるが

人間が美味と感じる塩分の濃さは涙とだいたい同じ

「良薬は口に苦し」ということはこの手料理もきっと良薬

君の言う「いつか」ってのはいつだろうもう味のしないガムをまた噛む

これだってたぶん虫歯の原因にならないからさ ねえ、噛んでみて

空をゆく雲は甘いかしょっぱいか果てなくつづく不毛な議論

ハンバーグよりもおいしいものは無いそう信じてたとおい夏の日

止めどなく寂しいのです溢れ出す蜜をふたりで舐めあう夜も

空想と甘いお菓子で生きていくやさしくないものみんな無視して


十一首。多いなー。でもこのテーマは考えるのが楽しかった。結構個人的に気に入っている歌が多いです。

ちなみに今回は一番最初に投稿した「一口で~」を採用してもらいました。

次回テーマは「生」。また厄介なものを・・・。難しそうですが頑張ります。

じゃあ、ぼくはもう本当に寝ますね。おやすみなさい。
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