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短歌雑誌ネガティヴの

おばんです。

今日は冬至だったらしいですね。まったく気にも留めていなかった。夕飯にクリームシチューを作ったのですが、折角だからかぼちゃぐらい買ってきて入れればよかった。
季節感の無い生活をしてますよ。

今日は一日引きこもり。『短歌雑誌ネガティヴ』-15號の短歌を読んで、なんとなく気になるものに印をつけたりしてました。気に入ったものを何首か選んで感想文を書かないといけないのですが、今號は157首も載っているので選ぶのが大変。しかし前回締め切りを大幅に破ってしまったので、今回はちゃんと仕上げたいものです。

てなわけでもう書くことが無くなってしまったので、-15號に掲載した感想文(-14號の感想)をここに載せてみようと思います。なんとなく。

「ネガティヴ-14號の感想など」  山本左足

お久しぶりです。山本左足です。今回も前號の歌の中から何首か選んで感想を書いてみたいと思います。よろしく。

 ではまず◎をつけた歌から。今回は次の一首です。

 52 ロボットが工事を知らせる旗を振る反対車線はおれが振ってる (ユキノ進)

 工事現場の旗振りロボット。愚痴も言わず涙も見せず、疲れもしらないタフガイですが、おそらく単純な動作しか出来ないものなのでしょう。それでもやっぱりそれなりの値段がするのか、この現場には一体しか居ない。で、反対車線は主体が旗振りをしている。
 ロボットでも務まるような仕事を黙々とこなす「おれ」の虚しさとやるせなさが胸に迫ります。自分はロボットと同程度の存在なのか、いや、休憩が必要な分むしろロボット以下なのではないか…などとネガティヴなことを考えてしまうに決まっています。
 事実だけを淡々と描写しながら、そういう主体の内面までも想像させる。それがこの歌の魅力だと思います。

 続いて○を付けた中からいくつか。

 22 風呂に入ることも忘れておとうとがジャンプを買ってこないのをなじる (ロンドン太郎)

 内容に関しては特に難しいところはないですね。とりあえず、風呂にはちゃんと入ってほしいです。
 この兄は果たして弟にジャンプ(『週刊少年ジャンプ』ですね)を買ってくることを頼んでいたのか。何となく、そうじゃないような気がします。毎週弟が自分のお小遣いで買ってくるジャンプを勝手に読んでいるだけなのに、たまたま弟が買ってこなかったのを全力で詰っているような雰囲気。もちろん歌のなかにはそこまで書いてないので、これは俺の妄想ですが。そんな兄貴の駄目っぷりが面白い。
 「おとうと」、「なじる」の平仮名表記は主体の(精神的)幼さを表すための工夫として効果的。ちょっとやりすぎな気もしますが。

 34 魂が並んでるいみたいだねと笑って卵を入れ替えた人 (キョースケ)

 怖いです。そもそも「卵を入れ替える」というシチュエーションがよく分からない。どこにある卵を、何のために入れ替えるのか。古いものと新しいものを入れ替えているにしても、それをわざわざ魂となぞらえる必要がどこにあるのか。笑いながら魂を入れ替えるという行為に、畏怖を感じます。

 大きなる手があらはれて昼深し上から卵をつかみけるかも (北原白秋)
 
を連想しますね。全くの余談ですが、この歌を書き込んだとき、「深し」が最初「孵化し」と変換されたのがちょっと面白かった。卵だけに。

 71 半額の上に半額シール貼るからキャベツがしんなりしちゃったんだよ! (ろくもじ)

 …いや、別に関係ないだろそれ。というか、しんなりしてるから半額の半額(ということでいいんだよね?)になってるんだろ、と思いつつ。しかしこの迫力で言い切られてしまうと、何となく頷いてしまうようなところがあります。まるで「半額シール」というものが、野菜をしんなりさせる効果を持った御札ででもあるかのような。力強い口調によって、誰もが疑いもなく信じている常識的な世界を一瞬揺らすことに成功していると思います。
 ちょっと気になるのは助詞の省略。個人的に嫌いなので、ここはやっぱり「半額シールを貼るから」と、「を」をつけてほしいです。ただこの歌の場合は完全に口語体なので、このままのほうが話し言葉としてのリアリズム、勢いがあって良いのかもしれません。

 4 店員が五人全員男性でもうこのCoCo壱に来ない気がする (二葉吾郎)

 店員の人数とか性別とか、そんなのを一々気にする人は少ない筈。この人はいろんな店に行くたびに、「この店には女性店員がいない」とか「制服の露出度が低い」とか「俺の接客を担当するのを嫌がってる」とか、そんなことばかり考えているのだろうか。カレー食えよ。
 ところで、この主体は男性だろうか、女性だろうか。俺は自分が男なので男性目線で読んだんですが、女性だとするとまた違った読みが成立しそうですね。そういえば以前、泌尿器科を受診した際、「医師・スタッフ全員女性」というのを記載しているところがあったのをふと思い出しました。因みにそこが家から一番近い泌尿器科だったんですが、さすがに恥ずかしいような気がしてちょっと遠くにある別の医院に行きましたよ。関連してそうでしてなさそうな余談。

 今回はこんな感じです。いつもよりちょっと短くなってしまいました。まあ、こんな時もあります。
 
 では、今後も『短歌雑誌ネガティヴ』をよろしくお願いします。 

以上です。パソコンに残っていたデータをまるっとコピペしたのですが、原文が縦書きなのでちょっと読みづらいかも。不自然な箇所は一応直したつもりですが。

短歌の前に書いてある数字は前號の掲載番号。作者の名前は掲載時には分からないままなのですが、今回はそれではまずいと思ったので載せました(本当はもう一首の短歌についても簡単なコメントを書いているのですが、作者名が不明のままだったので今回は載せませんでした)。

精神的に絶不調な時期に書いているせいか、意外と普通。本来はもっとくだらない妄想と誤解と偏見に満ち溢れているのですが。次號にご期待あれ。

そんなわけで、俺はもう寝ますよ。おやすみなさい。
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