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鈍く輝く!没短歌フェスティバル2014

おばんです。

2014年も残りわずかとなりました。皆さん今年はどんな一年でしたか。オイラは相変わらず駄目駄目ですよ。

今夜は未発表短歌のお蔵出し。没短歌の在庫処分・・・、左足サンタさんからちびっ子のみんなにクリスマスプレゼントだよ!では、どうぞ!


感情を固体化させる術は無く今日もただぼんやりと悲しい
約束を守れなかった償いはどうすればいい(飛んでみようか)
本日も平熱のまま羽根だけが毟り取られて跡形も無い
絶望と名付けて分かったような気になるなよこれは俺の痛みだ
ぼくはもうとっくに諦めているから風の行方は言わなくていい
なんだ畜生、なんだ畜生と言いながら電信柱を何発も蹴る
人間は七割が水三割が水面に浮かぶ一艘の舟
壊してもいいというなら壊したい夜の会社のガラスの窓を
一日の終わりはせめて美しくありたい 歯磨き粉を絞り出す
この雨は無事に海までたどり着く雨であろうか負けるなよ雨
たんぽぽの綿毛は風に逆らいはしない そういう生き方もある
人間に見えないものを追っていた猫が車にはねられている
「ピーポー車走ってったねまただれかしんじゃう?」そうだねたぶん、大勢
夕焼けと良く似たものをぶち撒けて猫が路上に晒すしかばね
軒下で雨の匂いを嗅ぎながら黒猫二匹寄り添っている
誰に向けることも出来ない愛がある 五月の空へ飛び立て雲雀
「ねえ誰がクックロビンを殺したの?」誰も答えるものはなく 雨
良く晴れた朝には空の鳥籠をひとつ窓辺に置いとくきまり
「ねえ誰が」顔を隠した人々の挙げる無数の手手手手手手手
パーフェクト・ワールドだろう秋風の吹き抜けてゆくこの鳥籠は
ああぼくはどうやら今日も生きていてガリガリくんをガリガリ齧る
行き先が君の家でもハロワでも一歩ずつ死へと近づく心地
このままじゃいつか誰かを殺すからその時はまず自分を殺す
死亡事故多発現場の立て札の根元に落ちている犬の糞
七月の大気はやがて風になる予感に今日もざわめいている
はつ夏の空へ向かって解き放つレース鳩より真っ白な嘘
射精したあともやさしくしてくれる男を選べ(もし居るのなら)
急行が止まらぬ駅の傍らで君を想って暮らしています
目覚めたら日本全国夕暮れで今日も綺麗に出遅れている
歌いたい 光を求め手を伸ばす木立の起こす葉擦れのように
ウェディングドレスの君と教会で出会ってそのまま結婚したい
消え去ってしまったものの行方など告げずに走り去る北斗星
ぼくたちはそれが罪だと知りながら夏の蒼さを測ろうとした
夕焼けと良く似た色をぶち撒けて猫が路上に晒すしかばね
服を全部脱いであなたの逆鱗がどこにあるのか指で示して
定型をほんのわずかに踏み外すように気付けば抱き締めていた
この街に生まれて死んだ人間の数より多く降りしきる雨
思春期をまだ引きずっているような顔であなたは空を見ている
てのひらでそっと掬えば隙間から零れるもののゆくえが気になる
跳躍が飛翔に変わる一瞬を捉えきれずに落ちていく人
福島をFUKUSHIMAにしてぼくたちは地図から色を奪ってしまう
いつまでも春が来ないと泣いてたね苺大福ほおばりながら
血管を真っ赤な嘘が流れてて年に数回注射器で抜く
セシウムを分け合うようにぼくたちは会えば何度も口づけをした
舌先でそっと虫歯に触れてみる 想像出来る痛みが欲しい
いつまでもただ一皿を待っている回転寿司屋のカウンター席
夕焼けは今日も飽きずに西の空つまらなそうなぼくらを照らす
あとだしを一度でもした人間は夢見たものになれないきまり
寂しさは万年雪のようでありたまに雪崩を起こしたりする
ぼくはただぼくとしてある一心に便器を磨くこの夜更けにも
スポンサーロゴを朝陽にきらめかせ西へ向かって飛ぶ爆撃機
確認済歩行物体接近中につき急いで笑顔をつくれ
どれくらい泣いたら海が出来るのか試しているかのような泣き方
春が降る 影のひとつは立ち止まりひとつはそのまま歩いていった
風の中微かに軋むブランコがあなたのようでずっと見ていた
脱ぎ捨てたままの上着に染み付いた別れ話に至る顛末
汽車はもう走り去ったと告げに来る君を殺してやりたい夜だ
神様の棄てた土地にも春が来るここはエデンのはるか東北
そういえばまだ泣き顔を見たことがないからここで泣いてみせてよ
菓子パンで満ち足りている胃袋のすきまにねじり込む君のうた
苛立ちを隠しとおせる器用さが君をいよいよ追いつめていく
風に舞うこともできない紙くずが朝の街路を転がっていく
眠ってる君の胸へと耳をあてじっと聞いてる遠い潮騒
足早に駅前通りを歩み去る永遠の通り魔予備軍として
問いかけの言葉をひとつ飲み込んで閉じた瞼のむこうには雨
ベッキーの笑顔のような正しさで俺を断罪してくれないか
恋人とはじめてキスをするように強張りながら待つウォシュレット
組み立てたあとも残っているネジのその一本が俺だと思う
雨が降れば雨の速度で濡れていく街を歩いて仕事へ向かう
不等号だけを駆使して君はいま何か悟った顔をしている
射精する一歩手前で目が覚めてどうしていいか分からず泣いた
受話器から聞こえる声の端々に夏がキラキラしていて痛い
生まれては死んでまた生まれてはまた死んでいくだけ、サイダーの泡
永眠の永にさんずい偏を足す海を愛していた君のため
Amazonの箱だけ増えていく部屋で眠れないまま目を閉じている
この傷もすぐに忘れてしまうだろう飛行機雲が消え去るように
去る人と去られる人の住む街で去られた人として生きていく
運命と思うほかない出会いだしそれじゃ一緒に飛び降りますか
いつの日かふたり静かな海になる岸辺にひとつ船を浮かべて
立ち漕ぎで坂を上っていく人はただ前だけを見つめて走る


たぶん80首。というか、今年作ったんじゃないのも結構含まれているな・・・。あと、ちょいちょい何かに再利用したのもあるけどあまり気にしないで。

そんなこんなで没短歌フェスティバル2014でした。次は2015でお会いしましょう!・・・没短歌、もう少し減るといいなあ。おやすみなさい。
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