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鈍く輝く!ベストツイートアワード2014 part.2 短歌編

おばんです。どこから見ても山本左足です。

今日はベストツイートアワードの第二夜ということで、この一年間にツイッターに投稿した短歌を月別に見ていこうと思います。昨日の二人をまた出すと収拾がつかなくなるので、今日は俺が仕切りますよ。よろしく。

【一月】

アンハッピーでもニューイヤーこれ以上悪くなる事など何もない

という短歌ではじまった2014年。実際には勤め先の経営母体が変わったり、それに伴って勤務形態が変わったり、それによって元々少ない給料が更に減額されたり・・・と、かなり悪いこと続きだったなあ。精神状態も悪化の一途をたどり、ツイッターでもダークな呟きを連発。いろいろ、ご心配をおかけしました・・・。現状、特に改善もされてませんが、来年もよろしく! って、まだ一月を振り返っているところだった。気が早いw

え~、気を取り直して。一月にツイートした短歌のなかで一番高い点数(リツイート+お気に入りの合計点)を出したのは次の歌。

雨が雨を追いかけながら降ってゆく誰もが誰かを想う夜更けに

田中ましろさんが発行しているフリーペーパー『うたらば』のvol.09【水】に投稿した没歌。うたらばには6冊目の【入道雲】から投稿を始めて以来なんだかんだで毎号佳作以上に選ばれていたのですが、ここにきてはじめての全没。結構凹んでいたので、この歌がいろんな人にお気に入りに登録されたのは嬉しかった。
以下、一月に詠んだ主な短歌。

約束の丘を削って造られた約束の分譲住宅地

誉められて伸びるタイプじゃないけれど叱られたなら縮むタイプだ

いくつかの断絶を経て辿り着くここもやっぱり雪の降る町

絶対に負けない強い精神でどんな可能も不可能にする

しあわせは歩いてこないくせにすぐ歩いていってしまう生きもの

本棚と本のあいだにどうしても出来るすき間のような寂しさ

さようなら 僕が残した足跡もこの雪がすぐ消し去るでしょう

友人の代表として新郎に左フックを贈呈します

新しい星を発見するようにまた新しい悲しみを知る

誰よりもさびしい歌をうたいたい陽に当たったら消え去るような

諦めろ無駄だ止めろと声がする何故だか俺の声に似ている

終点にたどり着いても鉄錆の匂いばかりがする海だろう


【二月】

やると見せかけてやらない。やらないように見えてやらない。実はやらない。と言っておきながら、やらない。やる時はやるけどやらない。いつやるの!?やらない。(二月六日の呟き)

・・・やれよ。二月、ツイッター上で行われた短詩の投稿イベントで呟いた短歌が今年一番の点数を記録。イベント補正ですね。その歌は大晦日にツイッターで行われる「紅白短歌合戦」に出したのでここでは非公開。明日を楽しみに。次点だったのはこの短歌。

消えてくれそしてそのまま俺の目に触れない場所でしあわせになれ

正直、この歌は思ったよりずっと好評だったな、という印象。あまり考え込まずにさらっと詠んだほうがいいのかもしれない。以下、二月の主な短歌。

もう二度と会わない予感雪解けの水が再び凍ってしまう

畑から手を振る母の胸元に少しかすれたMETALLICAの文字

夜がきて螺旋階段降りていくようにまた鬱 生きていかねば

寒いとき着る服ならばあるけれど寂しいときに着る服が無い

見つめあうマネキン二体を見つめてるあのマネキンの服を下さい

どうしよう家に居るのに帰りたい窓という窓が夜に沈んで

「神様」と呼んでみたけど白猫は振り返らずに行ってしまった

冬に吹く風は冷たいほうがいい 「俺たち」なんて言うな気持ち悪い


【三月】

・鶏肉が無いからというだけの理由で豚肉を入れてはいけない  山本左足語録『いい女を抱きたいと思うな、抱ける女をいい女だと思え』より(三月四日の呟き)

・・・何言ってんだコイツ。翌月からの消費税増税に怯えていた三月。生活が不安定になっていくと共に、短歌のほうもだんだんに不調になっていく。そんな三月の最優秀作品はこちら。

歩道橋からいつまでも手を振ったさよなら三月またきて四月

三月末日に詠んだ歌。これは好きですね。「好きな自作TOP1000」に入るほど。・・・自作が好き過ぎるんだよなあ。ほかの短歌もどうぞ。

靴底が磨り減るだけの毎日を行きつ戻りつして春の雪

君に降る雨が好きです君に吹く風も好きです 春が好きです

ねむりとは帰郷を約束された旅 ならばとびきりシュールな夢を

ただし切り捨てられた小数点以下の行方など気にしなくてもよい

もし君が望むならこの関係は「こちら側のどこからでも切れます」

雪として生まれて川として生きて海として死に空へとかえる

さあ今日もぼくとあなたの境界をあやふやにしてしまう遊びを

「男とは不完全な作物」とのタモリの声で目覚める火曜


最後の一首はだいぶ昔に作ったやつですが、part.1で『いいとも!』終了に触れなかったので、一応。

【四月】

新鋭短歌シリーズ第二期のラインナップを見て、周りがどんどん進んでいくのに自分ひとり停滞しているようで、応募した訳でもないのに何故か落ち込んだりもしたけれど、私は元気です。(四月二十日の呟き)

新鋭短歌、二期も好評ですね。俺はまだ『サイレンと犀』しか読めてないですが。いずれ全巻揃えたいなあ。
四月は短歌の数自体とても少なかった。絶不調の時期。一位だったのはこちら。

罰ゲームみたいに花は降りしきり駅への道が分からなくなる

その他の優秀作品はこちら。

春の雪身投げのように特攻のように降ってはただ消えてゆく

人生は例えるならば入り口と出口だけある手描きの迷路

細菌の目で見たならば大いなる鍾乳洞のごとき虫歯か

目に見えぬ傷を誰もが持っているシャッター街の春の夕暮れ

歩くしかないから歩く春の道ただシンプルにお前が憎い


一位の短歌も含め、ほとんどが29日に詠んだもの。その日は岩手県北上市にある「日本現代詩歌文学館」に行ったのだった。あそこは良いところ。皆も行こう!短歌も出来るぞ!

【五月】

ボーイたるもの、ガールとミーツしてなんぼだよなー。(五月二十日の呟き)

アニメ映画『サカサマのパテマ』を見つつ。五月も全体的に低調。たぶん一番読まれたのは『みずつき』という合同歌集に出した連作なので、先にそれを載せておきます。

『陸棲魚』

「俺達」と君が言うとき潮騒が少し遠のくような気がした

ぼくたちはきっと何かの手違いで陸に産まれた魚の仲間

永遠に続く遠泳 生きているほうがいいって言い切れたなら

路上にはレプリカの月 流れなかった涙はどこへ消えるのだろう

また雨が降りそうな空さびしげな月が体育座りをしてる

夕暮れの雨は冷たいこの次は人間なんかに生まれるものか


ツイッターに流したなかで一番点の高かったのはこれ。

どうせなら打たれる前に響きたい恋なんてほぼ暴力でしょう

ついでに他のもどうぞ。

夜行からひとり降り立つ東京は僕にはいつも朝焼けの街

とろとろと町は弱火で煮込まれてとろけるような眠りにおちる

風呂上がりにカップアイスを二個食える自由のほうを僕は選んだ

流れ星2000個分の成分を配合「オネガイカナエタミンC」

この橋を渡り終えたら春になる いつか君にも手紙を書こう

「錯誤」から「ラブ」へと至る道のりに佇んでいるゴリラ一頭

ナチュラルに傘を盗んでいくような人から順に死にますように

けれどまた大きいつづらを選ぶだろう夢なら何度見たってタダだ


【六月】

飲んだくれマン参上!とう!

参上して早々なんだが、もう限界だ。地球の平和はお前らが守れ!おやすみ!(六月二十九日の呟き)

黙って寝ろよ。part.1でもチラッと触れましたが、六月は鬱の極地。遅れてきた五月病。ということで短歌も不調の極み。更に、一位の短歌がこれ。

「死にたい」と「生きていたくない」の間の狭いけれども深すぎる溝

・・・うん。その他の短歌もどうぞ。

ごめんねを言うひまもなく六月の三遊間を吹き抜ける風

箱の中にまた箱がありいつまでも君の本音に辿り着けない

ロッカーの名札を外し振り向けば誰の為でもない道がある

忘れ物をしてきたような気がします入道雲のあのてっぺんに

ぎこちなくハイタッチする気まずさに耐えられなくてガターを狙う

爽やかな朝に似合いの爽やかな死因を探すコンビニ帰り

今日午前あらゆる恋が成就して倫理も論理もどこかへ消えた


【七月】

「○○と出会って幸せになりました」と言える人は、たとえそれと出会わなかったとしても別の何かと出会って幸せになるんだと思う。(七月二日の呟き)

俺は短歌と出会っても現状維持が精一杯!七月の最優秀作品はこちら。

ポケットがお腹に付いているネコがネコのなかではいちばん好きだ

これは大阪で行われた「大阪短歌チョップ」というイベントに関連したツイッターの企画に投稿したもの。元々は岡野大嗣さんの

散髪の帰りの道で会う風が風のなかではいちばん好きだ

が本歌です。原作に遠く及ばないながら堂々の月間一位を獲得。サンキュー大嗣。『サイレンと犀』良かったです。他の優秀作品はこちら。

夏空を雲入道がのしのしと歩み行くとき雷は鳴る

本日の雲は相当カロリーが高そうな色と形をしてる

(生きていることが罪ではないのなら)どんな悪事もしない休日

どうでもいい人からどうでもいいメールがきて、どうでもいいなあと思いました

CMの後もまだまだ続きます父と母との無言のケンカ

またしても時代が俺に追いついて何周遅れかもう分からない

「また後で」なんて言うんじゃなかったなどうせ止まない雨なんだから

看板に線を一本書き足して「ホームファッション ヒトリ」にしたい

繋いでる手を離したら死んじゃうの?もしもそうなら俺が悪いね


【八月】

夏休みが短いんじゃない。人生が長すぎるだけさ。(八月十六日の呟き)

東北歌会に大遅刻したのが記憶に新しい。来年もあるなら遅刻だけはしないようにしたい。あと、一席に返り咲きたい。
最優秀作品は、これもツイッターのイベントに投稿したやつ。

巻き戻しボタンを押せばサイダーの泡のように立ち上る雨粒

枡野浩一さんの企画した「三ツ矢サイダー短歌」に投稿したもの。有名人に乗っかってふぁぼ稼ぎ。その他の(個人的)お気に入り短歌はこちら。

似たような形に病んでいくことを愛と信じてひらく朝顔

大きめの石ころみたいな感情をつま先で蹴る 行けるとこまで

この夏も清く正しく一人きり かえるのうたがきこえてくるよ

街路樹は静かに語るもう二度と帰ってこない風との日々を

ミサイルが地図の彼方へ飛び去って夏の行方は誰も知らない

おっぱいを揉ませてもらったその夜にゲリラ豪雨で溺れ死にたい

行くあても帰るところも無いのならそこがあなたの居るべき場所だ

さらば夏 良いところだけ見せようと思ったことが間違いだった

あの夏のカラーひよこも死に絶えて空のケージを吹き抜ける風

大丈夫またはじまるさ はじめるさ 冷やし中華のように僕らも


一字空けが多いな・・・。

【九月】

一日一偽善(九月九日の呟き)

達成できてないなあ。九月はツイッターに流した短歌の数自体が圧倒的に少なかった。一位の短歌はこれ。

雨雨雨雨雨雨雨あのひとを乗せて走っていく終電車

「雨」を横に連ねると電車の絵文字にならないかとおもって。九月はいしがきミュージックフェスティバルがあったね。フリーライヴの割には出演者が豪華なイベント。来年も見たい。その他の短歌もどうぞ。

オーイェー!って振り上げた手に一匹の蜻蛉が止まる秋の夕暮れ

喫茶店のいつもの席でぼんやりと予報どおりに降る雨を見る

茶封筒コトリと玄関口に落ち郵便受けから秋がはじまる


・・・少ない。

【十月】

恋人との身長差は10〜15cmくらいがちょうどいいのではないか、という話を聞いた。という事は身長180cmの俺の場合190〜195cmの女性が一番いいわけだ。なるほど、そりゃあ見つからないよなあ…。(十月二十四日の呟き)

可愛ければ2mでも大丈夫ですよ、俺は。十月の最高得点歌。

一人きり生まれて死んだ人がいて幸せだったと誰も知らない

その他の作品。

「さびしい」と言うためだけに現れてタイムラインに雨を降らせる

俺を轢き殺さない車が次々と冷たい夜の国道をゆく

絵に描いたようなさびしさ人類もどうせいつかは滅びる種族

死にたくはないけど生きる術が無いあなたと、コンビに、ファミリーマート

月だけが明るく光る標識の子どもが行方不明の夜に

夢という字のなかにある夕暮れに帰りたくなるこんな夜更けは

女なら星の数ほどいるけれど俺は宇宙飛行士ではない

Beef or Chicken or Die 願いなど叶うと思うほうがおかしい

ファッキンジャップくらい分かるよ夕暮れの風に心は乾いていても

君んちの九官鳥が「死ニタイ!」と連呼していた件なんだけど

秋深し恋愛脳の馬鹿どもにすれ違いざまビンタがしたい

銀の星にぶく光っているばかり 君もたまには泣くのでしょうね


九月の反動か、それなりに豊作。

【十一月】

♪ぼんくらなまんま生きている 生きているから辛いんだ ぼんくらなまんま生きている 生きているから苦しいんだ 手のひらを太陽に透かしただけで 一回二十円呉れませんか? ミミズだってオケラだってアメンボだって みんなみんな生き物として俺より格上(うえ)だー (十一月三十日の呟き)

基本的にずっと低空飛行だと思っていたけれど、こうして月ごとに見ていくと、それなりに上がったり下がったりが激しい。不安定な毎日。十一月は野球も終わってしまって暇になったらしく、下らないネタツイートが激増している。短歌は相変わらず。

真ん中にifがあるから辛うじて今日も僕らのLifeは続く

十一月の最優秀作品。個人的にも好きな短歌。盛岡の町をほてほてと歩いている時に、ふとホンダのlifeという自動車が目に止まって、それから一時間くらい、「ああでもない、こうでもない」とぶつぶつ言いながらさまよって完成させたやつ。端から見てると完璧に不審者だったと思いますね。皆も変な人には近寄らないように。

空欄にどんな数字を入れようとひとりぼっちの秋の夕暮れ

イコールが見つからなくて永遠に一足す一のままの僕たち

十を知り百を忘れて今すぐにたった一人の女が欲しい

寂しいと言ったら会いに来てくれる誰かが居れば寂しいと言う

小さき火をひとつ灯せば尚更に深く激しく打ち寄せる闇

気づいてもなお遠ざかるあの船を希望と呼んでいた時期がある

だとしてもありますように君だけに陽が差すようなその一瞬が

液体が満たされていくひとときを死んだまんまで目を閉じて待つ

SECOMしていないあなたの心にも踏み込むことが出来ない夜だ


【十二月】

歩道がでこぼこのままツルツルに凍りついて、歩きにくい事この上ない。「でこぼこアイスバーン」というコンビ名を考えたので、お笑い芸人は使ってもいいよ。
スベってばかりの君たちにピッタリ! (十二月二十八日の呟き)

よくこういう提案をするんだけど、一度も使われたことがない。何故だ!?

もう嫌だ血液ぜんぶ精液に変えて激しく射精して死ぬ

これは題詠ブログで作ったやつなんで、厳密に言うと十二月の短歌ではないんですが、まあ、大目にみて。題詠、去年は完走できなかったんで今年は頑張ったのですが、完走報告を忘れたので結局ゴール出来てない感じに・・・。来年頑張ります。十二月はこれ一首。来年と言わず、明日から頑張る(明日はもう来年だよ、というツッコミ待ち)。

そんな感じです。長々とありがとうございました。もっと作品数を絞ろうと思っていたのですが、(ツイッターと他の場所では評価される短歌も違うし・・・)とか思って、好きな歌を片っ端から載せていったらこんなことに。後悔しているが、反省はしない。

そんなこんなで、来年もよろしくお願いします。ではまた。
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雨、降ってますね。今年もいろいろな雨が降りますように。

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