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ラスト・トレイン

おばんです。

もう間に合はない未来が遠くにあるやうな気がする 最終電車(ラスト・トレイン)が出る (中山明)

中山明さんの第3歌集『ラスト・トレイン』より。最近、落ち込んだ時などによくこの歌を思い出します。
歩き出すとき右足から踏み出すか、左足から踏み出すか。たったそれだけのことでも、多分、取り返しのつかないほどにその後の人生は変わってしまう。ひとつを選び取ることは、それ以外のすべてを捨て去ることに等しい。意識する、しないに関わらず。人生におけるバタフライ効果。
走りだせば 間に合うだろう かざり荷物を ふり捨てて」と中島みゆきは歌ったけれど(『ホームにて』より)、分かっていても走りだせない時だってある。走っても間に合わなかったこともある。諦めて走らなかったことなら、数知れずある。
それが良かったのか悪かったのか、結局誰にも分からない。ただ「もう間に合はない未来」を思うと、時折どうしようもなく胸が苦しくなる。中島みゆきの歌では、結局ふるさと行きの「空色のきっぷ」は手のひらに残り、「心は 今夜も ホームにたたずんでいる」と締めくくられる。間に合った未来、間に合わなかった未来。そのどちらにもきっと、同じだけの満足と同じだけの後悔があるだけなんだけど。
「行くんもとどまるも それぞれの道なんヨ」(吉田拓郎)『唇をかみしめて』より)ってことですかね、結局。

ちなみに中山明さんの歌集『ラスト・トレイン』はオンライン歌集として無料公開されていますので興味のある方は是非。こちら→ラスト・トレイン
第一歌集『猫、1・2・3・4』もウェブ上にテキストが公開されています。→猫、1・2・3・4

では、また。おやすみなさい。

あたらしい明日があなたにくるようにぼくはかうして窓をあけてゐる (中山明)
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